食品の包装方法:ピロー包装の特徴

食品の包装方法:ピロー包装の特徴

食品包装は、製品の品質維持や保存期間の延長、さらには消費者への安全性を確保するうえで重要な役割を果たします。その中でもピロー包装は、広範囲の食品の包装で採用されています。株式会社ハシモトでは、ピロー包装を通じて、多様な製品に対する充填と包装のニーズに対応しています。この包装形態は、長方形で平らな形状を持ち、商品を密閉することで、鮮度を保ちながら運搬や保管がしやすい点が特長です。ハシモトは大規模から小ロット生産まで柔軟に対応し、高品質な製品提供を実現しています。

1.ピロー包装の仕組みと基本的な構造

まずは、ピロー包装の基本的な仕組みとタイプをご紹介します。

ピロー包装の形状と仕組み

ピロー包装は、一枚のフィルムを筒状に成形し、その背面と底面をシールして製品を密閉する包装方法です。包装後の形状が枕(ピロー)のような形になるため、この名前がついています。包装において幅広い用途で使用され、特に軽量でかさばらないため、輸送効率が高いのが特徴です。包装プロセスでは、フィルムを成形した後、充填・シールを行い、最終的にカットされます。この一連の動作が連続的に自動で行われるため、大量生産に適しています。

縦型と横型のピロー包装の違い

ピロー包装には大きく分けて縦型と横型があります。縦型ピロー包装機は、フィルムを垂直方向に流し、上部から食品を落とし込んで包装します。このため、自重を活用して充填が可能な食品に適しています。一方、横型ピロー包装機は、食品を横に流しながら包装するタイプで、固形物やトレーに載せられた食品の包装に向いています。横型には「正ピロー包装機」と「逆ピロー包装機」の2種類があり、包装する食品の形状や特性に応じて使い分けられます。

2. ピロー包装の特徴

ピロー包装は、食品業界で広く利用されている包装方法で、経済性、多用途性、操作性、商品保護に優れた特徴を持ちます。まず、コスト効率が高く、大量生産に適している点が大きな利点です。シンプルなフィルム構造と自動化により、短時間で大量の製品を効率的に包装できます。また、多様な形状やサイズに対応可能な多用途性もピロー包装の魅力です。包装される食品に応じてフィルムや包装機を選択でき、用途の広がりが確保されています。

さらに、ピロー包装機は、自動化機能による高効率な生産が可能です。縦型と横型の包装機があり、製品の特性に応じた柔軟な選択ができます。また、鮮度を保つためのバリア性や密閉性も優れており、製品の品質を長期間維持できます。これらの要素が組み合わさり、ピロー包装は食品包装における効果的な手段として多くの企業で採用されています。

3. ピロー包装のデメリットと注意点

ピロー包装にはいくつかのデメリットや注意点があります。

株式会社ハシモトではお客様にそのような点を踏まえて最適な提案を行っています。

例えば、ピロー包装は包装したものを一度開封すると再密封ができない点がデメリットとなります。このため、内容によってはピロー包装ではなく、再封可能なチャック付きパウチなど別の包装方法を提案することもあります。ピロー包装は横型を採用することで、個包装や食べきりサイズの食品には非常に適しており、お菓子類などでよく活用されています。ハシモトでは、こうした特性や用途に合わせて、お客様に最適な包装形態を提案し、ご要望に応じた柔軟な対応を心がけています。お客様のニーズに真摯に向き合い、どのような案件でも安心してお任せいただけるよう、丁寧なヒアリングと提案を行っておりますので、不安な点があればぜひご相談ください。

4. 最新の高速縦ピロー包装機

株式会社ハシモトでは、今年新たに最新型の高速縦型ピロー包装機を導入しました。当社には既に縦ピロー機が2台、横ピロー機が8台あり、広範な食品に対応できる大規模な設備を有しています。今回導入した川島製作所製の縦型ピロー包装機は、高い生産性と信頼性を兼ね備え、さまざまな製品に対応可能です。特に、包装時のロス削減機能や、操作性に優れたタッチパネルが特徴ですが、実際の運用には専門知識が求められます。ハシモトでは、こうした専門知識を持つ熟練スタッフが稼働を管理し、最適な包装を実現しています。また、フィルム供給の安定性やトラブルシューティング機能を活用し、稼働率を最大限に引き上げることで、より多くの製品を効率的に供給できる体制を整えています。

この新設備により、今まで以上にお客様の多様なニーズに迅速かつ柔軟に対応できる体制を整えました。今後も、包装技術の向上と品質管理を徹底し、確かな技術力でお客様に安心と満足をお届けします。

6.まとめ

株式会社ハシモトは、長年の経験から食品包装におけるピロー包装のことを良く理解しています。ピロー包装は、製品の形状やサイズに柔軟に対応でき、大量生産に適した効率的な包装方法です。しかし、その一方で、包装内部を真空や無菌状態にすることは難しく、酸化しやすい食品や熱に弱い食品には適さない場合があります。食品に応じた適切な包装技術が求められます。当社ではこれらのメリットやデメリットを踏まえたうえで、最適なフィルムや包装機を提案し、お客様に満足頂ける品質維持に努めています。「作る私たちは何万個でも買うお客様は1個です」責任をもって、安心・安全な食品の提供を目指し、今後もお客様の多様なニーズに対応した食品の「充填と包装」を提供してまいります。

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