食品充填・包装の委託先を変更したい企業へ|外注先・OEM先を見直すポイント

食品充填・包装の委託先を変更したい企業へ|外注先・OEM先を見直すポイント

食品充填や包装をすでに外部委託しているものの、品質のばらつき、納期調整の難しさ、仕様変更への対応、工程ごとの発注負担などから、別の委託先への切り替えを検討する企業もあります。

一方で、食品充填・包装の委託先変更は、単純に同じ商品を別の会社へ発注すれば済むものではありません。

現在使用している原料や包材、充填量、包装仕様、賞味期限やロット番号などの印字、検品基準、生産ロット、納品条件などを確認し、新しい委託先でどこまで現行仕様を再現できるのかを検討する必要があります。

特に長期間継続して生産している商品では、現在の工程の中に、これまでの調整や改善によって決まった条件が含まれていることもあります。委託先を変える際には、そうした条件をできるだけ整理したうえで、新しい外注先やOEM先と共有することが重要です。

今回は、すでに食品充填・包装を外部委託している企業の担当者に向けて、委託先を変更するときに確認しておきたいポイントを具体的に解説します。

食品充填・包装の委託先変更を考えるタイミング

現在の委託先と取引を続けながら、少しずつ不便や課題を感じているというケースは珍しくありません。

たとえば、同じ仕様で発注しているにもかかわらず仕上がりにばらつきがある、希望する納期への調整が難しくなった、商品数が増えて現在の生産体制では対応しにくくなったといったケースです。

また、包材や包装形態を変更したい、新しい加工工程を追加したいと相談しても対応が難しい場合や、加工、充填、包装を複数の会社へ別々に発注しており、工程管理そのものが担当者の負担になっている場合もあります。

委託先変更を検討する理由は、必ずしも重大なトラブルだけではありません。

今後の商品展開を考えたときに現在の委託体制では対応が難しい、担当者とのやり取りに時間がかかる、仕様変更を相談しにくいといった小さな課題の積み重ねが、外注先を見直すきっかけになることもあります。

ただし、まず整理したいのは、現在の委託先の何に困っているのかです。

品質なのか、納期なのか、対応できる工程なのか、仕様変更への対応なのか。あるいは複数社への発注管理そのものが問題なのか。

変更する目的を明確にしておくことで、新しい委託先に何を求めるのかも判断しやすくなります。

委託先を探す前に現在の生産条件を整理する

食品充填・包装の委託先を変更する際には、新しい会社を探す前に、まず現在の商品がどのような条件で生産されているのかを整理しておくことが重要です。

確認しておきたいのは、製品仕様、原料特性、1包装あたりの重量や数量、包材仕様、包装形態、印字内容と位置、検品基準、生産ロット、納品形態、そして現在困っていることです。

たとえば、同じスタンドパウチやピロー包装であっても、内容物の形状、大きさ、流動性、割れやすさなどによって適した充填方法や包装条件は変わります。

現在使用している包材についても、そのまま新しい委託先で使用できるとは限りません。設備との適合性やサイズ、材質、シール条件などの確認が必要になる場合があります。

一方で、委託先を変えるからといって、すべてを新しい仕様に変更する必要があるわけではありません。

現在と同じ仕様で生産できるのか、今の包材をそのまま使用できるのか、現在の検品基準を引き継げるのかを一つずつ確認し、必要な部分だけを見直す方法もあります。

現在の仕様書、包材、製品サンプル、検品基準などが残っている場合は、新しい委託先との打ち合わせ時に共有すると、より具体的な検討がしやすくなります。

新しい委託先で現行の品質基準を引き継げるか

委託先を変更する際には、新しい会社が品質管理を行っているかという一般的な確認だけでなく、現在の商品で設定している品質基準をどこまで引き継げるかを見ることが重要です。

たとえば、内容量や数量の許容範囲、シール状態、包材の位置や外観、賞味期限やロット番号の印字内容・位置・判読性、製品の欠けや破損、検品方法などです。

現在の委託先との間で個別に設定している確認項目がある場合には、その内容も新しい委託先へ共有しておく必要があります。

特に注意したいのは、同じ完成品を見ただけでは分からない条件です。

長く生産している商品の場合、過去のトラブルや改善を通じて、充填条件や包装条件、検品方法が調整されていることがあります。その背景を共有せずに新しい委託先へ切り替えると、初回生産後に差が見つかる可能性があります。

そのため、新しい外注先を検討するときには、現在と同じ商品を作れるかという結果だけでなく、どの条件を確認しながら生産するのかまで相談しておくことが大切です。

ハシモトではFSSC22000認証を取得し、食品の充填・包装に対応しています。また、パート従業員を含め、工程に必要な教育やルールの共有を行い、共通の基準で確認できる体制づくりを進めています。

ただし、認証の有無だけで委託先を判断するのではなく、自社商品の仕様や品質基準を具体的に伝え、それに対してどのように対応するのかを確認することが重要です。

委託先変更ではテストや試作を省かない

食品充填・包装は、仕様書や製品サンプルを確認しただけでは対応可否を判断しにくい場合があります。

設備上は対応できそうに見えても、実際に原料や包材を使用すると、想定していなかった課題が見つかることがあります。

内容物が想定どおりに流れない、形状によって数量が安定しない、包材との組み合わせによってシール状態が安定しにくいなど、実際に動かして初めて分かることもあります。

そのため、委託先変更では、現在と同じ仕様だからそのまま量産へ移行するのではなく、必要に応じて事前のテストや試作を行い、仕上がりを確認することが重要です。

ハシモトでは、対応できる可能性がある案件について、最初からできる、できないと決めつけるのではなく、必要に応じて実際に試したうえで結果を確認する考え方を大切にしています。

テストの結果、現行仕様のまま対応できる場合もあれば、包材や工程の一部を調整した方がよい場合もあります。その結果や難しい点を伝えたうえで、どの方法で進めるかをお客様に判断していただきます。

もちろん、工場環境や他の商品への影響などから対応できない原料や商品もあります。

何でも受け入れるのではなく、品質を維持できる条件を確認しながら対応方法を検討することが、委託先変更では重要になります。

現在の工程をどこまでまとめて委託できるか

委託先変更を検討するタイミングは、現在の生産工程そのものを見直す機会でもあります。

たとえば現在、最終加工をA社、充填をB社、包装をC社へ依頼している場合、それぞれへの発注や納期調整、製品移動、資材管理などが必要になります。

新しい委託先を探す際に、こうした複数の工程をまとめて任せられるかを確認してみる方法もあります。

工程をまとめることができれば、製品を会社間で移動させる回数や、各社とのスケジュール調整を減らせる可能性があります。また、不具合や仕様変更が発生した際に、どの工程で調整するのかを相談しやすくなるケースもあります。

ただし、一社へまとめること自体が目的ではありません。

現在の加工条件や包装仕様、品質基準を維持できるか、必要な設備や作業条件に対応できるかを確認したうえで判断する必要があります。

ハシモトでは、案件に応じて最終加工から充填、包装までを一つの流れとして検討しています。

現在複数の会社へ委託している場合には、今の工程をそのまま引き継ぐ方法だけでなく、工程の一部をまとめられないかという視点で相談することもできます。

生産を止めないための切り替え計画も必要

新しい委託先が見つかっても、その翌日からすべての生産を切り替えられるとは限りません。

特に定番商品や継続的に出荷している商品では、委託先変更による欠品を避ける必要があります。

そのため、旧委託先での最終生産、新しい委託先でのテストや試作、初回生産、在庫状況などを確認しながら切り替え時期を決めることが重要です。

包材や原料についても、現在どこにどの程度の在庫があるのか、新しい委託先へ移動できるのか、既存在庫を使い切ってから切り替えるのかを確認する必要があります。

商品によっては、一定期間だけ旧委託先と新委託先を並行して運用し、新しい工程で安定して生産できることを確認してから完全に移行する方法も考えられます。

委託先変更では、どこに発注するかだけではなく、どのように切り替えるかまで含めて計画することが大切です。

委託先変更を決める前の段階から相談できます

現在の委託先に課題を感じていても、変更すると決めてから新しい会社へ相談する必要はありません。

まずは現在の状況を伝え、同じ条件で対応できるのか、変更が必要な部分があるのかを確認するところから始めることができます。

たとえば、

現在と同じ仕様で生産できるか。
今使っている包材をそのまま使用できるか。
現在の検品基準を引き継げるか。
現在複数の会社へ依頼している工程をまとめて委託できるか。
現行の生産ロットに対応できるか。
切り替え前にどのようなテストが必要か。

といった段階から確認できます。

相談時には、製品仕様、原料特性、重量・数量、包材仕様、包装形態、印字内容・位置、検品基準、生産ロット、納品形態、現在困っていることなどを共有いただけると、より具体的な検討がしやすくなります。

すべての資料が揃っている必要はありません。

現在の商品や包材、仕様書など、分かる範囲の情報から、どこまで現行仕様を引き継げるのか、どこを調整する必要があるのかを確認していくことも可能です。

もちろん、新商品の立ち上げなど0ベースからの食品OEM、充填、包装に関する相談も可能ですが、現在すでに別の会社へ委託していて、品質、納期、工程、対応などに課題を感じている場合もご相談いただけます。

まとめ

食品充填・包装の委託先を変更するときは、単に新しい外注先やOEM先を探すのではなく、現在の商品がどのような条件で生産されているのかを整理し、その条件を新しい委託先でどこまで引き継げるかを確認することが重要です。

製品仕様、原料特性、重量・数量、包材仕様、包装形態、印字内容・位置、検品基準、生産ロット、納品形態などを整理し、必要に応じてテストや試作を行うことで、切り替え後のトラブルを減らしやすくなります。

また、現在の包材をそのまま使えるのか、品質基準を引き継げるのか、複数の工程をまとめられるのか、生産を止めずに移行できるのかまで確認することで、単なる会社変更ではなく、今後の生産体制そのものを見直す機会にもなります。

ハシモトでは、現在と同じ仕様で生産できるか、今の包材をそのまま使用できるか、現在の工程をまとめて委託できるかといった段階からご相談いただけます。

現在の食品充填・包装の委託先に課題を感じている場合は、乗り換えを決める前の段階でも構いません。まずは現在困っていることと生産条件をお聞かせください。現行仕様を踏まえながら、どのような対応方法が考えられるのかを一緒に確認していきます。

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