• 充填の豆知識

食品業界におけるシュリンク包装

食品包装の一つであるシュリンク包装は、商品の保護・異物混入防止の効果があります。また、開封前ということがわかり、開封防止に役立ちます。シュリンク包装は、製品を透明なフィルムで包み、熱で縮ませて密着させる方法です。また、複数の商品を1つにする際、商品によってはシュリンクで簡単に行うことができます。箱やテープなどの資材がいらず、シールなどの手間も軽減します。株式会社ハシモトでは、創業依頼、充填と包装を専門に受託してました。お客様の多様な製品に対する充填と包装のニーズに対応しています。

1.シュリンク包装特徴と仕組み

シュリンク包装は、製品を透明フィルムで包み、熱を加えてフィルムを収縮させることで、製品に密着させる包装技術です。具体的な工程としては、まず製品をフィルムで覆い、次に熱トンネルなどを使用してフィルムに熱を与えます。フィルムが熱によって収縮し、製品に密着することで、ほこりや汚れから製品を保護し、鮮度を保つ効果が得られます。さらに、包装がコンパクトになるため、運搬や保管がしやすくなり、輸送コストの削減にもつながります。シュリンク包装は、食品のパッケージングに広く使用されており、特に商品が見える透明性としっかりした保護機能が求められる製品に最適です。

2.シュリンク包装の種類

シュリンク包装には、製品の特性や使用目的に応じて様々な種類があります。ハシモトでは、食品・菓子類・健康食品で多く用いられるRシュリンク、キャップシュリンク、L型シュリンクに特化しており、お客様の要望に応じて最適な包装をご提案しています。

株式会社ハシモトのシュリンクについては、以下のページでご確認頂けます。
https://kyoto-hashimoto.co.jp/shrink.html

ラベルシュリンク

ラベルシュリンクは、ボトルなどの製品の外周に透明なフィルムを巻き付け、加熱してフィルムを収縮させる包装方法です。これによりラベルが製品に密着し、デザインや情報が鮮明に見える状態で保護されます。主に食品のパッケージに使用され、ラベルの印刷が傷つくのを防ぎ、消費者に対して視覚的な美しさを保つ役割を果たします。さらに、防水や防湿性があり、製品の耐久性が向上します。

キャップシュリンク

キャップシュリンクは、主にボトルなどのキャップ部分を保護するために使用される包装方法です。製品のキャップ部分にフィルムをかぶせて加熱し、フィルムが縮んでキャップに密着します。これにより、開封の証明や偽造防止の役割を果たします。消費者はフィルムを剥がすことで未開封の状態を確認でき、製品の安全性を確保します。食品や医薬品など、開封の確認が重要な製品に広く採用されています。

Rシール

Rシールは、シュリンク包装の一形態で、特に柔軟な包装が必要な製品に使用されます。Rシールは、製品をフィルムで包み、熱を加えることでフィルムを収縮させて密着させる点は他のシュリンク包装と同様ですが、特徴はそのシール部分にあります。Rシールは封をした際にフィルムが滑らかに密閉されるため、より高い密閉性と美観を提供します。食品の包装でよく利用され、製品の品質保持や外観の向上に貢献します。

L型シュリンク

L型シュリンク包装は、製品をL字型のシーリング機でフィルムに包み、熱を加えて密着させる包装方法です。L字型に配置されたシーラーがフィルムの2辺を同時に封じ、包み終わった後に加熱してフィルムを収縮させ、製品全体をしっかりと保護します。主に食品の包装に使われ、包装の仕上がりが整って美しくなるため、店頭での陳列にも適しています。自動化しやすく、大量生産向けに最適です。

ピローシュリンク

ピローシュリンクは、製品を長方形の袋状にフィルムで包み、熱で収縮させる包装方法です。製品を上下からフィルムで挟み、中央にシールを施し、熱を加えてフィルムが収縮して製品に密着します。この方法は、スナック菓子や医療用品など多様な製品で利用され、包装が薄くコンパクトになるため、運搬や保管がしやすいのが特徴です。製品の形状に柔軟に対応できるのもメリットです。

3. シュリンク包装で使われるシュリンクフィルム

食品包装では用途に応じて様々なシュリンクフィルムが使用されます。フィルムの素材によってそれぞれの特性があります。ここでは、主な素材を紹介します。

ポリオレフィン(PO)

ポリオレフィンは柔軟性が高く、強度に優れたフィルム素材です。透明度があり、食品にも安全に使用できるほか、低温環境にも耐性があります。環境負荷が比較的少なく、リサイクル性もあります。また、耐油性や耐薬品性もあるため、様々な包装用途で使用されます。

ポリエチレン(PE)

ポリエチレンは耐水性、耐薬品性に優れており、柔軟で加工がしやすい素材です。低温環境に強く、冷凍食品やボトルキャップに広く使用されます。PEはリサイクルが可能で、強度と柔軟性を兼ね備えているため、多用途で活用されます。

ポリプロピレン(PP)

ポリプロピレンは優れた耐熱性と剛性を持ち、比較的高い透明度を有していますが、折り曲げに弱い性質があります。軽量でありながら強度があり、食品容器や飲料用ストローなど、特に耐熱性が求められる製品に適しています。

ポリエステル(PET)

ポリエステルは高い透明度と強度を特徴とし、ガスバリア性に優れているため、食品の鮮度保持に優れています。リサイクル性が高く、環境に配慮した素材です。飲料ボトルやシュリンクラベルに広く使用され、品質を保ちながら視覚的な美しさも提供します。

4. シュリンク包装のメリット

シュリンク包装は、多様な製品に幅広く活用され、そのメリットは非常に多岐にわたります。まず、製品全体を透明なフィルムで包むことで、外部からのほこりや湿気、汚染物質を防ぎ、製品の品質を保つことができます。この密閉された状態は、消費者にとって未開封であることの確認を容易にし、製品の安全性を保証します。特に食品や健康食品などの包装においては、衛生管理が重要視されるため、この点が大きなメリットとなります。

また、シュリンクフィルムは透明であるため、包装された状態でも製品のデザインや内容物がしっかりと見えるため、視覚的な魅力を維持できます。これにより、製品のブランド力を損なうことなく、消費者に対して効果的なプロモーションが可能です。店頭で陳列された商品が一目でわかるため、購入意欲を高める効果も期待できます。

さらに、シュリンク包装は複数の製品をまとめる用途でも優れています。複数の商品を一つにまとめて運搬や保管が効率化されます。環境面でも、シュリンクフィルムはリサイクル可能な素材が多く使用されており、環境への負担が少ないこともメリットの一つです。

5. シュリンク包装機

株式会社ハシモトでは、お客様の多様なニーズに応えるため、シュリンク包装機を導入しています。この設備により、効率的な包装が可能となります。シュリンク包装機は自動化されたプロセスで、作業の効率化とコスト削減を同時に実現します。また、異なるサイズや形状の製品にも柔軟に対応でき、菓子、食品、健康食品など、さまざまな業界のお客様にとって理想的な包装ソリューションを提供しています。さらに、厳しい品質管理基準をクリアすることで、高品質な製品を安定して提供できることが特徴です。
各機械すべてにおいて製品ごとの調整が必要となります。特にL型シュリンクの調整は難しく知識だけでなく豊富な経験が必要とされます。ハシモトでは、長年に亘って培ってきた経験と確かな技術により安定した供給を行っています。

株式会社ハシモトの設備に関しては、
https://kyoto-hashimoto.co.jp/equipment.html
をご覧ください。

6.まとめ

株式会社ハシモトは、菓子、食品、健康食品などの充填・包装分野で高い技術力と柔軟性を誇る企業でありたいと考えています。そのため、私たちはお客様の多様なニーズに応えるために専門性の高い設備を導入し技術の習得を行っています。また、長年の経験によって難しい設備の調整をしっかりと時間をかけて行っています。さらに、様々な素材に対しても柔軟に対応できるため、多くのお客間から充填・包装のご依頼を頂いております。これからも株式会社ハシモトは、充填・包装の専門家として、常にお客様の立場で提案を行い、お客様の期待に応える柔軟なサービスを提供し続けていきます。