- 充填の豆知識
食品の充填・包装を外部へ委託したいと考えたとき、よく使われる包装形態の一つがパウチです。スタンドパウチやチャック付きパウチなどは、食品や健康食品をはじめ幅広い商品で利用されており、すでに販売している商品の生産量を増やしたい場合や、自社で行っている充填・包装を外注したい場合にも選択肢になります。
ただし、一口にパウチ充填といっても、どのようなパウチでも同じように機械で包装できるわけではありません。袋のサイズはもちろん、特にチャック付きパウチではチャック部分の硬さや袋の仕上がりによって、給袋式包装機で安定して開口できるかどうかが変わることがあります。
こうした違いは、包材の見た目や仕様書だけでは分かりにくく、実際に包装機を使って生産してきた経験が重要になる部分です。
今回は、食品のパウチ充填や包装を外注したい企業担当者に向けて、委託前に確認しておきたいポイントと、長年の充填・包装経験からハシモトが特に重要だと考えている包材選びについて紹介します。
パウチへの充填・包装にはさまざまな方法がありますが、ハシモトでは給袋式包装機を使用しています。給袋式包装機は、あらかじめ袋状に製造されたパウチを機械へ供給し、袋を開口して内容物を充填し、その後シールする方法です。
そのため、パウチ充填を外注する際には、まず使用する袋が包装機の対応範囲に入っているかを確認します。袋の幅や高さなどが設備のスペックに合っていれば、次に実際の包材や内容物を見ながら対応できるかを検討していきます。
すでに別の工場で問題なく生産されている商品について、現在のパウチを使ったまま委託先を変更したいという相談もあります。その場合も、まず現在の商品や包材を確認し、ハシモトの給袋式包装機で対応できるサイズかどうかを見るところから始めます。
設備の対応範囲内であれば、現在の包装仕様を活かせる可能性があります。ただし、生産場所が変わる場合は食品表示の確認が別途必要になることがありますので、包材として機械で使用できることと、現在の表示をそのまま使用できることは分けて考える必要があります。
パウチ充填で特に注意したいのが、チャック付きの袋です。
チャック付きパウチは保存性や利便性に優れていますが、機械で包装する場合には、チャック部分が適切に開口できることが重要になります。チャックが硬すぎると、給袋式包装機でうまく袋を開けられないことがあります。
ここで意外に思われるかもしれませんが、人の手で問題なく開けられる袋だからといって、必ずしも包装機でも安定して開けられるとは限りません。
ハシモトでは長年、給袋式包装機による食品包装を行ってきた中で、同じように見えるチャック付きパウチでも、チャック部分の硬さや包材の仕上がりによって、機械での開口のしやすさに違いが出ることを経験しています。
パウチを新たに製作する場合は、デザインやサイズだけを伝えて包材メーカーへ発注するのではなく、給袋式包装機で使用することを事前に伝えることが重要です。機械包装を前提とした包材として製作してもらうことで、実際の生産時のトラブルを減らしやすくなります。
食品の充填・包装を外注するときには、包装会社の設備ばかりに目が向きがちですが、安定した生産には包材そのものの品質も非常に重要です。
給袋式包装機では、パウチを連続して取り込み、開口、充填、シールしていきます。そのため、包材の仕上がりによって機械での扱いやすさが変わり、結果として生産時の不良率にも影響します。
ハシモトが長年の現場経験から特に重要だと考えているのが、この包材と包装機の相性です。サイズ上は使用できるパウチでも、実際に機械へ通してみるとうまく開口しないケースもあります。特にチャック付きパウチでは、チャックの硬さや袋の出来が安定生産に大きく関係します。
こうした点は、包装機のカタログスペックだけを見ても判断しにくい部分です。実際の生産を何度も経験し、どのような包材で問題が起こりやすいのかを把握していることが、安定した食品包装につながります。
ハシモトでは、包材を新しく作る場合には、包材メーカーへ給袋式包装機で使用することを明確に伝えて製作してもらうことをおすすめしています。また、安定した機械包装という観点から、海外製のパウチについては基本的に対応対象としていません。
価格だけで包材を選ぶのではなく、実際の包装設備で安定して使用できることまで考えて選定することが重要です。
食品のパウチ充填を委託する際には、最初から詳細な資料をすべて揃える必要はありません。ただし、商品や包材について基本的な情報が分かるほど、対応可否を判断しやすくなります。
まず確認したいのは、何をパウチへ充填するのかということです。同じ固形食品でも、菓子、粒状食品、タブレット、カプセルなどでは形状や一袋あたりの重量・数量が異なります。現在すでに販売している商品であれば、完成品や内容物のサンプルがあると、より具体的な確認ができます。
次に、使用するパウチの種類とサイズです。スタンドパウチなのか、チャック付きなのか、袋の幅や高さはどの程度なのか。現在使用している包材がある場合は、実物を確認することで給袋式包装機の対応範囲に入っているかを判断しやすくなります。
賞味期限やロット番号などの印字についても確認します。インクジェット、サーマル、レーザー、ホットプリンタなど一般的な印字方式がありますが、実際にどの方式を使用できるかは、対象となる設備にどの印字機が付いているかによって変わります。現在と同じ方式の設備があれば、同様の方法で対応できる可能性があります。
そのほか、生産ロットや納品形態、現在どこまでの工程を外注しているのかなども分かれば、充填だけを依頼するのか、包装や印字まで含めて任せるのかを検討しやすくなります。
新商品などで、これからパウチを製作する場合にも注意が必要です。
包材を先に大量に作ってから充填・包装会社を探すと、あとから包装設備との相性が合わないことが分かる可能性があります。特にチャック付きパウチは、見た目やサイズだけでは機械で安定して開口できるか判断できないことがあります。
そのため、これからパウチを製作する場合には、できれば包材を正式発注する前に充填・包装会社へ相談することをおすすめします。
ハシモトでは、使用予定の内容物や充填量、希望する袋のサイズや形状などを確認しながら、給袋式包装機で対応できるかを検討します。そのうえで包材メーカーにも、機械包装に使用する袋であることを伝えて製作してもらうことが重要です。
商品企画、包材製作、充填・包装をそれぞれ別々に考えるのではなく、実際の生産工程まで見据えて準備することで、量産に入ってからのトラブルを減らしやすくなります。
食品充填・包装では、設備を持っていれば同じ結果になるとは限りません。特にパウチ包装では、実際にさまざまな包材を機械に通してきた経験によって分かることがあります。
チャック付きパウチが機械で開かない、サイズは合っているのに安定して包装できないといった問題は、実際の生産現場でなければ気づきにくいものです。
ハシモトでは長年の食品充填・包装を通じて、単に包装機の対応サイズだけを見るのではなく、包材の仕上がりや機械との相性まで含めて判断してきました。
対応できる可能性がある案件については、商品や包材の情報を確認し、必要に応じて実物を見ながら検討します。できるか、できないかだけではなく、安定して生産するためにはどのような条件が必要なのかまで考えることが、食品充填・包装を委託するうえでは重要です。
食品のパウチ充填を外注するときには、内容物や充填量だけでなく、使用するパウチが給袋式包装機に適しているかを確認することが重要です。
特にチャック付きパウチでは、チャック部分の硬さや包材の仕上がりによって機械での開口のしやすさが変わり、生産時の不良率にも影響します。そのため、新しく包材を製作する場合には、包材メーカーへ給袋式包装機で使用することを伝え、機械包装を前提としたパウチとして製作してもらうことが大切です。
すでに使用しているパウチがある場合は、現在の商品や包材を確認し、ハシモトの設備で対応可能かを確認するところから始められます。これから包材を製作する場合も、正式に発注する前の段階から相談することで、実際の包装工程を踏まえた準備ができます。
ハシモトでは、固形・粒状食品、菓子、健康食品、タブレット、カプセルなどの充填・包装について、長年の現場経験をもとに対応方法を検討しています。パウチ充填を外注したい、現在の包装工程を見直したい、チャック付きパウチを使いたいが機械包装できるか分からないといった場合も、まずは商品や包材の内容からご相談ください。